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Image by Daniel Brosch

会社について

 最初にあったのは、リクルートテクノロジーズ社内のパイオニア的存在だった、ある一人のエンジニアとの出会い。彼との対話の中から最初のプロジェクトが生まれ、当時リクルートを最初の顧客とする会社がベルリンに誕生しました。
 日本の理路整然とした大企業組織と、荒削りなベルリンのスタートアップ。一方はスキルは極めて高いが、やや受け身な人材を豊富に揃えている。他方はリスクテイカーとして行動力は抜群ながら、スキルリソースが万年不足。両者間のアービトラージとして出発したのが「スタートアップ道場」です。少し繊細な感じの若手社員を、思い切って3ヶ月ほど海外スタートアップに派遣し、チームの一員として日々の実戦の中で成長させてみる。そのような「実験」として始まりました。

 欧州のスタートアップの公用語は英語。多様な出身地を誇る欧州スタートアップのチームの中で、意思疎通能力が容赦なく鍛えられる経験をします。そして強い目的意識を持ち、今日よりも明日のために頑張るファウンダーたちから受けるインパクト。結果は、「顔つきを変えて帰ってきた」と上司に言わせるものでした。レベルアップした社員が欧州から戻った後の良い配属先が思いつかない、という悩みすら出て来ました。

 

 企業のイノベーションと並行して、日本にも新しい世代の起業家が増え始め、投資サイクルもだんだんと回り始め、グローバルな意味で有望なスタートアップが出現するようになりました。欧州マーケットにポテンシャルを見出す日本のスタートアップ企業を、現地の信用力とネットワークを生かして支援しようと始めたのがニッポンリンク事業です。欧州スタートアップの日本進出、また日本企業との協業開始も支援します。日欧間ビジネスの一層の活性化がニッポンリンク事業の目的です。

 グローバル経済社会にあって、日本社会が今克服しようとしている点は、日本社会の「同質性」だと言われます。それは言語とカルチャーにおいて志向される同質性です。グローバル化というのはしかし、英語が話せるようになることと同一の事柄ではありません。それはあくまで必要条件に過ぎません。本質的にはむしろ、自らの言語やカルチャーが多様性に向かって開かれる、ということだと思います。欧州はそのような場所です。ナショナルな言語が存在しつつも、多様な地域と文化・言語によって構成されている広域社会だからです。そのような欧州との関係の深化によって、日本が得るメリットは大きいと私たちは確信しています。

 

 長い目で見れば、「日本の外部」を吸収したものが、「日本の内部」を少しづつ広くしてゆく。そのようなポジティブな循環が、日本を再びダイナミックな場所にするはずです。グローバルに逼迫している課題に対して、日本から出てくる意匠あるソリューションを世界が必要としています。それらを世界に繋ぐことができる人々を私たちは「Jピープル」と呼んでいます。Jピープルは世界にすでに多くいます。おかえりハウスは、Jピープルのポテンシャルを引き出し、日本の地方のエンパワーメントを担うリーダーに育てることを遠い焦点に据えた、非営利・こころのプロジェクトです。

 コアとなるベルリンのチームメンバーは武田誠とゲッチュ美希。ミュンヘン・パリ・ロンドン・東京・大阪・福岡のパートナー・ネットワークに支えられています。

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Child on Bridge

 

​一歩、

自分の外へ

自分たちは終わっているんじゃないか、なんて恐れる必要なし。
変わろうと思うものにとっては、
始まりしかないから。

​武田誠

bistream Founder CEO

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